逆行する郵政民営化
噛み付き亀が来年の参院選挙で民主党が過半数を取れば切り捨てられると分かっていて、勢力を拡大させようとしている。
平沼グループや田中康夫代表の新党日本に秋波を送り、自民党の切り崩しを狙っているようだが、保守派の平沼赳夫元経産相が話に乗るとは思えない。新党日本などくっつきたけりゃくっつくがいい。
ただ、平沼氏が郵政民営化に反対した理由がいまだに分からない。
この何かと物議を醸す亀井大臣は郵政民営化に反対して自民党を追われた私怨のために、日本郵政の西川善文社長をクビを切って官僚のドン斉藤次郎を社長に据え、2名の天下りを役員に指名した。天をも恐れぬ暴挙である。いや見方を変えれば民主党の脱官僚、天下り禁止のマニフェストを破った快挙である。
11月15日のテレ朝「サンプロ」に西川前社長と丹羽宇一郎前社外取締役が辞任後初めてテレビ出演して真相を語った。
西川氏は亀井大臣が「郵政はガタガタ」といったが郵政民営化は順調に行っていたと反論。
●郵便局は民営化前には激減していたが、民営化してからは24,539局とほとんど減っていない。
●簡易郵便局の一時閉鎖局も民営化してからはむしろ減っている。
●去年一年で消費税も含めて5,500億円の税金を国庫に納めた(公社時代の2.6倍)
西川
「地方の一部の不便を過大に言っているのではないか。『かんぽの宿』売却は鳩山(弟)の言うようなオリックス不動産の宮内氏との出来レースではない」
素人目に見ても、三顧の礼を尽くして社長にお願いした西川氏のクビを無理やり切った亀井大臣に非がある。
民営化してから黒字になったというではないか。
「かんぽの宿」をタダ同然で売り飛ばそうとしたと西川社長叩きに走ったのはマスメディアである。
しかし、不採算部門を優良部門と抱き合わせて売却し、従業員の就業を約束させた経営判断は正しいとPonkoは過去に記事を書いた記憶がある。
西川
「きちんと公示をして企画提案を募集した。審査を繰り返して最後にオリック不動産に絞られた」
丹羽
「社内の第三者検討委員会や監査役も入って検討した結果、総務省に報告された」
西川
「郵政民営化がなぜいけないかは亀井大臣から聞いていない。亀井大臣は詳しいことは知らないと自分でも認めていた」
丹羽
「マスコミが西川辞任かと報道する中、辞任の理由を正式に西川氏に伝える者もなく、指名委員会(奥田碩、牛尾治朗、丹羽一郎、西川善文、高木祥吉)は10月1日に西川さんの続投を決めた」
西川
「(4事業一体化で)非常に非効率な組織体が生まれてくる。もともと郵政は特別会計でいわば親方日の丸でやって来た。特に郵便局はそうだから、またその組織体にすることはそちらの方向に戻っていく懸念がある」
西川
「前期決算はグループ全体の当期純利益が約4200億円とNTTグループに次いで第2位まで上げてきた」
丹羽
「郵政民営化に反対する力が依然として残っていて執行部はやりにくかった。海外の投資家から見れば非常に不明朗で巨額の金が市場に流れてこないという国に対しての投資意欲を欠く。これは日本の経済成長にとって甚だしいマイナス要因だ」
丹羽
「(指名委員会の決定を無視して政府が新社長を決定したことは)株式会社組織のガバナンスを無視している。今後は会社法に準じてやって欲しい」
【4事業一体のメリットははあるか?】
西川
「民営化を進めて効率的な経営、収益がきちん上がる経営、コンプライアンスの徹底した経営をやっていくためには、上場して市場によるガバナンス(規律)を根づかせていかないといけない。これが徹底されずに国民負担につながって行く事態だけは避けなければいけない」
丹波
「郵政民営化はこれからの日本経済の成長に『必要』を越えて『必然』だ。完全に逆行している」
民営化を進めた小泉元首相や竹中平蔵氏は市場原理主義者だとか国民の財産をアメリカにあげてしまう売国奴だとか言っているが、ほんとうだろうか。
私は噛み付き亀の私怨を晴らすために日本は後戻りしていると思う。
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by 8000hr
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